Web業界のブラックな話

世の中にはさまざまな業界がありますが、自分はこれまで20年くらいWebに携わってきましたが、自分の体験したこと、友人の勤める会社の体験談などいろいろな噂を耳にします。

そんな噂や体験談の中でやばかった話を紹介したいと思います。

1.夜21時打ち合わせで朝までにLP制作

今から15年くらい前でしたが、知り合いの勤める会社はその地域ではそこそこ有名で大きな会社なのですが、夜21時頃に打ち合わせがあり、通販系の企業の担当者、大手広告代理店担当者、制作会社のディレクター、ライター、デザイナー、コーダーが集まり、これから制作するランディングページの制作方針が定められたそうです。

21時に打ち合わせがある時点でブラックな状況であることは間違いありませんが、問題はここから。

なんとその打ち合わせが終わったタイミングからライターがコピーを考え、朝までにデザイナーがデザインを制作し、コーダーがコーディングし、朝には1ページ作るということでした。

ブラック会社ここに極まれりというハイペースかつめちゃくちゃ深夜に制作するという過酷っぷり。コンプライアンスなんて誰も気にしていません。

2.22時に帰れて嬉しいと感じる会社

これは実体験なのですが、以前勤めていた会社が朝は9時始業でした。仕事は不動産系企業の分譲マンションのWeb制作が多い会社でした。分譲マンションは建設計画が公開されると、それに向けてティーザー(予告)サイトが立ち上がります。その後、新たな情報が出るたびに建物のCGパース画像や、周辺環境やアクセスなどの情報、イメージ画像などを追加していき、第一期分譲、第二期分譲といった感じで更新されていきます。

広告を打つのでそれまでに更新が必要になったり、バナーを作ったりするわけですが、マンションの建設ラッシュが続いておりハイペースで複数デベロッパーの分譲マンションサイトを制作しており、深夜までかなり過酷な労働環境でした。それ以外にもそこそこ大きな企業のコーポレートサイトや分譲マンションの情報ポータルサイト(検索機能付き)などを制作するのでめちゃくちゃスピードが問われていました。

そんなわけで、コンプライアンス無視のサービス残業で誰も文句を言わないWeb制作業界にどっぷりでした。毎日9時に出社して夜1~2時に帰るのが当たり前な勤務でした。というわけでたまに22時に帰ることができると、今日はゲームできるな~♪とか映画観れるな~♪と、嬉しい社畜社壊人生活を3年くらい送ってました。

当時は「経験のために苦労は買ってでもしろ」と自分に言い聞かせていたこともあり、半分ゾンビになっていた気もしますが頑張って働いていました。あの頃は若かった。。。

3.「カネ、カネですね」

広告代理店からの案件で、修正に修正を重ねて稼働の割に全然お金にならない案件があり、社内で「これって追加費用もらえないのか?」という話になり、ディレクターとして関わっていた自分が代理店担当者へ連絡して「すみません、これ以降の作業は追加費用をいただけないでしょうか?」と交渉して、追加費用を若干いただけることになりました。

ただ、その後も再三修正が続いたため、「更に追加費用もらわないと流石に厳しいのでは」という話が再燃。また交渉をすると「またですか?!◯◯さん(私の所属する会社名)はカネ、カネですね!」と耳を疑う言葉をかけられました。そもそも追加作業が発生して人が稼働しているのにお金を払わないというのは、当時でもすでに下請け業法違反なのに「カネ、カネですね!」と言われたことは今でも耳に残っていて忘れられません。当時その話を聞いていた関係者全員の間で未だに語り草です。

その後知り合ったフリーランスの人からは「あー、あの代理店ね。あそこは私にとって出禁なんで(笑)」という人もいましたから、業界では推して知るべしなのでしょう。

どの話も、昔は当たり前のこととなっていたのが今考えると怖い話ですね。。。

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