感情的に怒鳴りつける上司の対処法

社会に出て企業に所属しているときに何かしらミスすることもあると思います。そんなときに感情的に怒鳴りつけてくる上司がいるかもしれません。

この手の相談はネット上各所で見られるのですがその対処法について個人的な意見を書いてみました。

感情的に怒鳴りつけるという行為は、「理解して欲しいのに理解してくれない人に対して、その期待の裏返しとして悔しさから感情的になる」という心理状況だと思います。

ただ、『感情的に怒鳴る』ことは一社会人、一ビジネスマンとしてあるまじき行為であり、それによって怒りを向けられた人は反発したり、萎縮したりします。それによって過大なストレスを受けてしまい、業務に支障をきたす人もしばしば出てきます。

ストレスの感じ方は人それぞれであり、怒鳴る人に限って「え?こんなことでストレスになるの?」と、人にストレスを与える行為にそもそも罪悪感など微塵も感じていません。

逆に怒られてストレスを受ける側は「どうやったら今後怒られないか」しか考えることができなくなり、発想力が欠如し、良いアイデアが浮かぶことが少なくなり、仮に浮かんだとしても伝えることをしなくなります。つまりはその人自体のモチベーションもパフォーマンスも激しく低下することになります。それは会社組織において致命的な事態です。

メンタルヘルス的にも悪い方向に傾いてしまい、それによりかえってミスが多発してしまいます。最終的にはメンタルクリニックに通った方が良いほどに落ち込むことになります。適応障害などになってしまって趣味が楽しめなくなったら、かなりメンタルヘルス的には悪い状況です。その場合はすぐ転職するか、休職してしまいましょう。自分の場合は耐えに耐えましたが、仕事が終わらないかも?間に合うか?という強迫観念から睡眠障害が発生したこともありました。まじめな人ほどこういった睡眠障害が発生しやすくなります。

以上の理由から、私は組織運営において『怒鳴る』という行為は1つも利益をもたらさないと考えます。怒鳴る人は部下にストレスを与えることで自己の満足感を得て仕事をした気になり、「なぜミスしたのか?どうやったら同じミスの再発を防げるのか?」を考えないタイプの上司になりがちです。

他者の働きやすさやモチベーションを配慮することができず、すぐ根性論を持ち出すような組織運営やチームビルディングができない人間はそもそも人をマネジメントすることに向いていません。
そんな上司は心の中で『無能な上司』と割り切って言われたことをこなし、他にもっと尊敬できる人を探して、なにか怒られても「あーまた言ってるな」と壁一枚向こうにいるくらいの意識で接しましょう。それが自分を守ることに繋がります。(ただし、あくまで態度は反省しているように見せましょう)

【注意点】
下手に「やはりミスをした自分が悪いのでは?」と自己嫌悪に陥ると、必ずといっていいほど悪い方向に転がります。ここでは応急処置として『自分を守る手段』であり、「自分に原因があってもまったく反省するな」というわけではありません。

また、怒鳴るだけ怒鳴ってその後のアフターフォローがない上司は特に最悪です。本当に怒った相手に対して親身に接しているのであれば、その後のアフターフォローで穏やかに話しかけるはずです。

昭和~平成でいうところの『飲みニケーション』はもう死語かもしれませんが、「今日仕事終わりにちょっと付き合わないか?」と食事などに誘い、「こういうふうに理解して欲しいんだ。君には期待しているからつい強く怒ってしまうんだ」という会話がある上司であれば、本当に親身になって自分のためを想って怒ってくれる良い上司だと言えるかもしれません。

しかし、飲みニケーションの場ですら説教をしてくる上司は空気の読めない上司であることが多いので気を付けましょう。その場合はそもそもその飲みニケーションを拒否していいかもしれません。

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