仕事におけるタイプの違い(積み上げタイプと柔軟タイプ)

これまでの人生を振り返ってみても、自分も割りと「努力が報われないタイプ」なのですが、どういうところで努力が報われないのかを省みることにしてみました。

努力の方向を間違えると人生(時間)を無駄にする

例えば、サッカーを上手くなりたいとして、反復横跳びばかりを1日1,000回したところで(多少は身体の動きが良くなるかもしれないが)サッカーがうまくなるとは限らないと同じで、努力する方向を間違えると効率が悪く、成長が遅いと思われてしまうおそれがあります。そこで重要になるのが効率良く目的のスキルを身に付ける事が重要になります。

人間のタイプとしては大きく以下の2タイプに分かれると思います。

  • 積み上げタイプ:要領があまりよくなく、応用力がないために長い時間を掛けてコツコツと基礎から積み上げて勉強するタイプ
  • 柔軟タイプ:要領がよく、応用力があって前者よりも短い時間で勉強して知識を吸収し、考え方が柔軟なタイプ/li>

柔軟タイプは勉強においても出題者の意図や考え方すらも理解するために、回答にたどり着くまでが異様に早いのが特徴です。相手の求めるものを的確に読み取る能力が高い人がこれに当てはまります。

積み上げタイプの人は、出題者の意図や考え方にまで考えが至らず、自分の積み上げた知識だけでパターン化して物事を解決したり対処したりしようとするため、経験したことがないことには融通が効きづらくなり、自信が持てないケースが多くなります。学生が社会に出ると学生のときの知識だけでは対処できないケースに多々遭遇します。若者が学生経験で積み上げた知識だけでは対処できません。

会社では先輩社員、上司、もっと上の上司、クライアント先の担当者、クライアント先の偉い人、下請け会社の担当者、下請け会社の偉い人など人間関係が学生の時よりも複雑化し、自分と相手先の会社の力関係も考えなければなりません。

仮に社会人になって早い段階から活躍できるのは前者の柔軟タイプだと言えます。柔軟タイプはそれは相手が言ったことの真意や指示の裏に隠れた目的を察知することができるスキルを持っている場合が多いからです。積み上げタイプの人はどうしても言われた内容に対して真に受けてしまいがちになります。

先輩社員からの指示だとしても、その先輩が優秀で分かりやすく端的な言葉で的確に伝えてくれるとは限らないのが会社です。忙しくて中途半端な指示しかくれないこともあると思います。

積み上げタイプの人はそういった場合に対応が遅れたり、先輩の意図しないことをしてしまいがちになります。「先輩がこういったからこうしたのです」と、頑なに『言われたことしかできない』ケースに陥る場合が多くなります。ただ、基礎的な学力は高いため成長スピードが柔軟タイプと比べても遅いというだけで、逆にコツコツと頑張ることができる大器晩成であるとは言えます。

自分も柔軟な世渡り上手タイプを羨ましいと思いつつ、コツコツと知識と経験を積み上げたことで自信を身に付けました。逆にそこまで積み上げることができたら、過去の経験を引き合いに出して分析することができますので、そこまでくると柔軟タイプは上っ面な印象に変化させることができます。コツコツと蓄えた知識を論理的かつ明確に説明できるような技術を身に付けてしまえば逆転できる可能性もあると思います。

さらには会社ではストレス耐性も問われます。積み上げタイプの人は不足の事態に対応する柔軟性が低くなりがちなため、ストレス耐性が低い傾向があります。大器となる前にメンタルが壊れてしまう可能性がでてきます。

社会とは理不尽な事も往々にしてありますので、ある程度『気にしないチカラ』を持って、受け取ったように見せかけるスルースキルを身に付けることで、先輩社員のうんちくを受け取ったかのように見せかけて気持ち良いコミュニケーションとしつつ、ほど良く気にしないでスルーすることで、ストレス耐性を身に付けた方が生きやすいと思います。

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