Webディレクターという仕事の報われなさは異常かもしれない

どのような制作の現場でも「ディレクター」という肩書の人に共通するかもしれません。

ディレクターは会社にも依るかもしれませんが、クライアントと社内の人間のコミュニケーションの間に入り、情報を整理したり、分かりやすく説明をする立場にあり、その仕事の対応範囲は多岐に渡ります。

  • クライアントとの折衝
  • 必要情報のヒアリング
  • 見積もり作成
  • ワイヤー作成、ディレクトリリスト作成、動線設計などの各種設計
  • 営業のサポートで企画書提案書の資料作成、チェック
  • 進行管理(スケジュール管理、クライアントから社内への伝達、社内からクライアントへの伝達、全工程の段取り)
  • 各関係者とのさまざまな調整(コスト管理、外注先管理)

基本的に何か情報が足りていないとディレクターのせいになります。
「なんでこれ聞いていなかったの?」「なんでこれ確認していないの?」
そもそも会社にヒアリングシートというフォーマットが存在していないケースや営業からの伝達がうまくいっていない会社も多く、
そのベースとなる資料を業務をこなしながらおこなわないという過酷さ。

さらに電話やメール、SlackやChatWorkなどのチャットサービス、SNSメッセージなどからの顧客対応に追われたりして、さながらカスタマーサポートのような対応求められます。

特に代理店では大手だとしても若い人が退職してしまい、担当におじさんしかいない場合も多く、Webなどのデジタルの知識に疎い人がいるケースも多いです。
Webは特に使われる技術や言語などの進歩も早く、端末などの検証環境も多くて、進化の波についていくのも大変です。

デザイナーやコーダー、エンジニアからあれもこれもと知識を求められ、守備範囲が死ぬほど広いです。取引先の関係者のご機嫌も取らなければ仕事も得られなくなってしまうので感情は押し殺して、デザイナーやコーダー、エンジニアが作業を遅れようものなら自分が悪くなかったとしても、会社としてクライアントに平謝りしなければいけません。

おまけにマーケティングやアクセス分析の知識も付けていないといけなくて、SaasサービスやSNSバナーの規定なども多種多様な情報知識を求められます。

そのうえに、ちょっとでもミスをしようものなら全方位から叩かれます。
サッカーチームのディフェンダーのようでミスは許されないし、活躍しても地味です。

うーん、そりゃみんなディレクターしたいって人いなくなるよね。

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